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長谷川 秘密兵器は父直伝の左アッパー
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11度目の防衛戦に向け、練習を公開したWBCバンタム級王者の長谷川穂積
Photo By 共同 |
30日に日本武道館でダブル世界戦、WBC世界バンダム級タイトルマッチを行う王者・長谷川穂積(29=真正)が26日、東京都内の帝拳ジムで2回のスパーリングを公開し、好仕上がりをアピールした。WBO王者のフェルナンド・モンティエル(31=メキシコ)は、3階級制覇を達成した最強の挑戦者だが、長谷川は秘密兵器の左アッパーでKOを狙う。減量も順調に進んでおり、泰子夫人(30)からは激励の手紙をもらった。11度目の防衛に向けて準備は整った。
長谷川が圧巻のパフォーマンスを披露した。神戸で十分に練習をこなし、東京では最後の減量と微調整を行うだけとなった。この日は世界戦前恒例の山下会長との2回のスパーリング。軽めの調整だったが、サウスポースタイルで切れのある動きを見せた。
「今までで最高のコンディションになっている」と順調な仕上がりを口にした。減量は通常より2週間早めて1カ月半前から取り組み、綿密に摂取カロリーを管理し乗り切った。スパーリングは137回を消化した。
モンティエルは日本では非公認のWBOの現役王者。長谷川は「相手は強いと思う。その強さが、オレの強さをさらに引き出してくれる」と気持ちを高ぶらせた。
秘策がある。元プロボクサーの父・大二郎さん(54)直伝の左アッパーだ。「最近は使う機会がなかっただけで、一番自信は持ってますから」。身長1メートル63と長谷川より5センチ低いモンティエルには有効なパンチとなる。この日のスパーリングでも鋭いアッパーを繰り出してみせた。
神戸の自宅を出る際に泰子夫人から手紙を渡された。その手紙には「今回の相手は何階級制覇してるか知らんけど、私はパッキャオとメイウェザーしか知ら〜ん」と書かれていた。「2人に比べてどうなん?て言いたいと思うんです」と長谷川。3階級制覇の最強挑戦者も恐るに足らずという愛妻のゲキをしっかり受け取った。
具志堅用高氏が持つ国内最多13度の防衛記録を視野に入れる。今回KO勝ちすれば、具志堅氏の6連続KO防衛の最多記録にも並ぶ。「強敵だけど、自分はもっと上を目指している」と話す長谷川。勝利のイメージは固まった。
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