元露鵬、元白露山　訴え棄却に「納得いかない」

判決後に取材に応じる元露鵬（右）と白露山、手前は代理人の塩谷弁護士 Photo By スポニチ

　大麻の陽性反応が出て日本相撲協会を解雇された元露鵬、元白露山のロシア人兄弟が地位確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は１９日、「陽性反応を示した尿はいずれも本人のもの」と認定し原告の請求を棄却した。原告側は薬物検査の結果に疑問を呈したが、渡辺弘裁判長は「検査で他人のものが混入した可能性は考えられない」と指摘。「薬物乱用が深刻な社会問題となっていることも考えれば、大麻の使用が認められた兄弟を協会が解雇したのは当然の事理」と結論付けた。険しい表情で判決を聞いた露鵬は「犯罪者のように扱われ、納得がいかない」と反論し、代理人の塩谷安男弁護士は控訴する方針を明らかにした。

　▼日本相撲協会　２人の力士の薬物検査の結果が陽性と出ている以上、裁判所が協会の行った解雇処分が正当であると判断して、原告２人の請求を認めなかったのは当然で、正しい判断だ。

[ 2010年04月20日 ]