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【衝撃事件の核心】男はなぜ校庭にミカンの木を植えたのか 記者の直撃に「まさか逮捕されるとは…」 (5/5ページ)

2010.4.24 11:58
このニュースのトピックス衝撃事件の核心
パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)

 民法では「20年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者はその所有権を取得する」と定めており、司法書士は「市は20年以上、その土地を校庭として使っていたから、裁判になったら所有権が認められるだろう」と話す。

 幸脇小学校では苗木の撤去と穴を埋めるなどの修繕が行われ、校庭は今月8日から使えるようになったが、児童たちのショックは大きかった。穴ぼこだらけの校庭に3年生の女の子は「私たちの校庭が…」と泣きじゃくったという。

 島田尚人校長は「子供たちはサッカーが大好きで、体育の授業、休み時間、休日も校庭を走り回っていた。今回の事件で子供たちの教育を受ける権利が妨げられたことがとても残念だ」と話す。

 だが苗木を植えた男はこう言った。

 「校庭の半分は植えていない。その半分で工夫して遊ぶぐらいのハングリー精神が必要だ」

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パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)
日向市立幸脇小学校

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