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【衝撃事件の核心】男はなぜ校庭にミカンの木を植えたのか 記者の直撃に「まさか逮捕されるとは…」 (3/5ページ)

2010.4.24 11:58
このニュースのトピックス衝撃事件の核心
パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)

85年前のサトイモ畑買収交渉が育てた因縁

 男は校庭の土地の所有権を主張し、市側とトラブルになっていた。同居の母親(86)に事件前、自分の決意をこう伝えていた。

 「このままでは話が進まない。自分が死んでもこのままだ。何かアクションを起こさないと、市はほったらかしだ」

 問題となった校庭の土地。市教委によると、確かに登記上、約1450平方メートルが男の亡くなった父親名義となっている。男側は長年、土地の返還か買い取りを求めていた。

 このような土地トラブルが生じた経緯を説明するためには、85年前に行われた売買交渉から振り返る必要がある。

 市教委によると、大正14(1925)年、この小学校の校庭を拡充する計画が持ち上がり、市側は小学校に隣接するサトイモ畑約3500平方メートルの買収に着手した。このサトイモ畑は男の先祖を含む5人が所有しており、市側は同年4月に5人と売買契約を結び、契約書を取り付けたと主張している。

 土地の売買を行う場合は通常、買い手が代金の支払いとともに土地登記の名義を変更する。では、なぜ登記が男の父親名義のままになっていたのか。市教委の河埜(かわの)和夫教育部長は「地域住民が売買を知っていたため、名義変更の発想がなかったのでは」と推測する。

 さらに市側はこの契約書が昭和38(1963)年1月に市役所が全焼した火災で焼失したと説明している。当時の地元住民が売買の経緯を書き記したとされる記録簿が現存しており、この記録簿が市側の主張の根拠となる。

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パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)
日向市立幸脇小学校

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