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【衝撃事件の核心】男はなぜ校庭にミカンの木を植えたのか 記者の直撃に「まさか逮捕されるとは…」 (1/5ページ)

2010.4.24 11:58
このニュースのトピックス衝撃事件の核心
パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)

 ある日突然、小学校の校庭に100本以上のミカンの苗木が植えられていたとしたら…。こんな“珍事件”が宮崎県日向市で起きた。今年3月、市立小学校の校庭にパワーショベルで穴を掘り、ミカンの苗木約130本を植えたとして、県警は威力業務妨害の疑いで男を逮捕。刑事の取り調べに男は「自分の土地だ」と主張しており、実際に登記簿上は校庭の一部が男の父親名義だった。市側は85年前に買い取ったと説明するが、一方で土地の固定資産税を男側から徴収していた。在宅起訴された男は産経新聞の取材に応じ、「逮捕は納得いかんが、裁判で所有を訴えるべきだった」と語った。(高久清史、今泉有美子)

「逮捕された知人に申し訳ない」

 「自分の土地なんだから、逮捕されるという考えは全くなかった。手伝って逮捕された知人に申し訳ないと思っている」

 4月22日夜、2日前に釈放されたばかりの男は落ち着いた口調で記者に心境を吐露した。そして“決起”に及んだ理由をこう説明した。

 「30年前から市に返還か買い取りを求めてきたが、埒(らち)があかなかった。だから行動を起こした。ミカンを育てて、親しい友人にあげるつもりだった」

 日向灘に臨み、大正時代は港町として栄え、かつては宿屋や船問屋が並んだ日向市幸脇(さいわき)地区。現在は人口約680人が農業を中心に生計を立てるのどかな町だ。日向灘を展望する小高い山の中腹に児童数約20人の幸脇小学校がある。この小さな小学校の校庭を舞台に事件は起きた。

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パワーショベルで穴を掘られ、ミカンの苗木が植えられた校庭=3月25日、宮崎県日向市の幸脇小学校(西日本新聞社提供)
日向市立幸脇小学校

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