仕分け YSー11機の活用を
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仕分け YSー11機の活用を

4月26日 22時2分

独立行政法人を対象とした政府の事業仕分けで、26日、東京の羽田空港の格納庫に保管された状態の戦後初の国産旅客機「YSー11」の活用についての議論が行われ、多くの人に公開できるように、民間からの寄付を募るなどの方法を探っていくことになりました。

戦後初の国産旅客機のYS−11は、初号機を、文部科学省が所管する独立行政法人の「国立科学博物館」が管理していますが、博物館に展示スペースがないため、平成11年から、羽田空港の格納庫に保管されています。26日の事業仕分けの議論では、YS−11がほとんど外部に公開されないまま、補修や点検などで年間およそ900万円の経費がかかっていることに対し、仕分け人から「非常に貴重なものだと多くの人が思っているが、見せる場所がないので格納庫にしまっているだけになっている」という指摘が出されました。議論の中では、YSー11の有効活用に関する会議がこれまで部内で開かれてなかったことに対し、仕分け人から疑問の声があがったほか「実際に飛行させたときにかかる費用の試算があいまいだ」といった指摘もありました。議論の結果、YSー11の活用については、保存や公開のあり方を検討する会議を立ち上げ、コストを調べ直したうえで、民間から寄付を募るなどの方法を探っていくことになりました。