2010年 4月 26日
岡山県や香川県が鹿児島便存続を要望
日本航空が10月末で岡山・高松の鹿児島便を廃止するとしている問題です。26日、岡山県や香川県など16の県などが合同で、日本航空や国に対し、路線存続を要望しました。日本航空が路線廃止や減便などを検討している空港を持つ16の県などの知事らが、民主党と日航、国土交通省に路線の存続を要望しました。要望書では、日航の路線の見直しについて「各地域に与える影響が大きく、到底、受け入れられない」と強調しています。国交省の辻元副大臣は「極めて難しい問題だが、皆さんの意見を前原大臣に伝え、日本航空にも意見を言っていきたい」と話したということです。現在、岡山・高松と鹿児島を結ぶ路線は、昨年度の搭乗率がいずれも50%を下回っていて、日航が10月末で、廃止する方針を決めています。

新内海ダム再開発で54億円返還求め提訴
香川県小豆島町の新しい内海ダムの建設に反対する地権者などが、真鍋知事に対し、ダムの本体工事費など54億円余りの返還を求める訴えを高松地裁に起こしました。訴えを起こしたのはダムに反対する住民など120人あまりです。訴えによりますと新しいダムは公共性がなく不必要で、昨年度、54億円余りの公金を支出したのは違法だとしています。新内海ダムをめぐっては国土交通省の前原大臣が香川県に見直しを求めていましたが本体工事の契約が済んでいることなどから一転、県の求めに応じて補助金の支出を決め、今年、本体工事が始まりました。香川県の真鍋知事は「内海ダムについては多くの人が整備して欲しいと要望している。予定通り完成させたい」としています。

捜査難航 坂出市平岡さん行方不明から半年
広島県の山中で遺体で見つかった坂出市出身の女子大生、平岡都さんが行方不明になってから26日で半年です。有力な手がかりはなく捜査は難航しています。島根県のJR松江駅では高瀬県警本部長をはじめ警察やボランティアなど約30人が事件について情報提供を呼びかけるチラシを配りました。坂出市出身で島根県立大学1年だった平岡都さんは去年10月26日、浜田市内のアルバイト先を出た後、行方不明となり、11月6日、広島県の山中で遺体の一部が見つかりました。警察はこれまでにのべ3万人以上の捜査員を投入、今年2月からは有力な情報に対して報奨金を出す制度を導入し、25日までに1000件を越す情報を得ていますが犯人につながる有力な手がかりはつかめていません。

男性殺害容疑の男を送検
不動産仲介業の男性が殺害され、遺体がダム湖に遺棄された事件で25日に逮捕された美作市の無職の男は犯行の動機について自宅の明け渡し交渉で男性とトラブルがあったと供述しています。殺人の疑いで逮捕された美作市岩見田の無職、竹久啓介容疑者(37)は26日朝、死体遺棄容疑と合わせて岡山地方検察庁に身柄を送られました。警察の調べによりますと竹久容疑者は今月21日自宅の隣にある弟の家で、津山市小田中の不動産仲介業、有本俊夫さんを工具で殴って殺害し、遺体を美作市内のダム湖に遺棄した疑いです。竹久容疑者の自宅は去年秋ごろ、競売で落札され、有本さんが明け渡しの交渉を行っていて、警察の調べに対して竹久容疑者は「自宅の明け渡し交渉でトラブルになった」と供述しているということです。警察は26日朝から有本さんの遺体を司法解剖し、死因の特定を急ぐとともに犯行の動機について詳しく調べを進めています。

三豊市高瀬町で一番茶の摘み取り
さぬきの茶どころ、三豊市高瀬町で26日、一番茶の摘み取りが始まりました。天候不順の影響で去年より遅れましたが味や香りは良いそうです。三豊市高瀬町では、71戸の農家がお茶を栽培していて、県内約6割の生産量を占める茶どころです。地元の大学生などが茜だすきに姉さんかぶりをして新芽を摘み取る昔ながらの茶摘みの風景を再現しました。天候不順で生育が遅れ、摘み取りは去年より1週間程ずれ込みましたが味や香りは質の良いものに仕上がっているそうです。高瀬茶業組合によりますと来月に入り気温が上がると、生育も順調に進むということです。一番茶の摘み取りは、来月末ごろまで行われます。