開通間近の広島高速に傷 検査データ改ざんも広島高速道路公社(広島市)は23日、開通が26日に迫った広島高速2号線(5・9キロ)と3号線(2・2キロ)の高架橋で橋脚や橋げたの溶接部計60カ所に傷が見つかったと発表した。公社は急きょ補修作業を実施、耐震性や通行上の安全に当面支障はないとしている。 また超音波による溶接部の非破壊検査を委託された関西エックス線(広島市)が、検査データの一部を改ざんしていたことも発覚した。 公社によると、今年3月に「検査データを改ざんしている」との情報が広島県に寄せられ、別の業者があらためて点検。最大20センチの傷のほか、2センチ前後の無数の傷が確認され、関西エックス線が昨年8月実施した検査データも複数の個所で同一だったり、有資格者の立ち会い記録が残っていなかったりしたという。 関西エックス線は「元のデータを保存し忘れたようだ。再検査で傷が見つかったのは手法の違いだが、真摯に受け止めている」としている。 【共同通信】
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