経営

ITpro  > 経営
経営

IT経営川柳

ITpro

十三、メールでは 解決できない 誤解生む

十三、メールでは 解決できない 誤解生むな

 重要な情報であれば、その精度が問題となります。その情報の発信者と受信者の双方の意図が通じたと思っても、実際には通じていなかったという例が、多くあるのです。

 「今回の提案を受けて検討していただけることになっています。次回、課長に同行していただければ受注も難しくないかと」

 こういった内容の電子メールを営業担当者から受けた課長がいました。課長が担当者との同行を心待ちにしていたのはうなずけます。ところが、実際に同行してみると、得意先のバイヤーの返事は、「提案書ももらっていないのに、検討しろとは無理だ」というものでした。帰路、課長が担当者を問い質したのは、言うまでもありませんが、担当者はさして責任を感じていない様子だったと言います。
 得意先との間に「解決できない誤解を生む」この会社には問題が多いと感じます。「メールでは」解決できないことが世の中にはたくさんあります。メールの「誤解」が得意先の信用まで失わせたこの例に似たことが、皆様の会社にもあるのではないでしょうか。


(文・森岡 謙仁=経営・情報システムアドバイザー、
アーステミア有限会社代表取締役社長)

 [2006/11/02]

この記事に対する読者コメント

コメントに関する諸注意 コメント投稿 コメント一覧 

今週の特集

【実践、Gumblar対策】 ソフトの“穴”を確実にふさごう  Webコンテンツを作成・運用するすべてのライフサイクルで、Gumblarに感染するリスクが存在する可能性がある。Gumblarの侵入に備えて対策しておくには、それらをすべてを対象にする必要がある。

>>目次

【Androidが拓くネット端末の新境地】 携帯各社がAndroid端末を一気に投入  Android旋風が世界に広がる中、日本でも動きが見えてきた。主なプレーヤは各種の通信事業者とインターネット接続事業者。日本の端末メーカーも、中国などのメーカーに遅れるなとばかりに開発に乗り出す。

>>目次

【検証!クラウドコンピューティング】 Amazon EC2、良いところ悪いところ  マーケティング調査会社のクロス・マーケティングは、2009年秋から業務システムを「Amazon EC2」を使って運用する。通常の運用スタイルと比較して、3年間で5000万円近くのコスト削減が見込めるという。

>>目次