2010年4月
『守ろう!自転車のルール』

自転車は、手軽に乗ることが出来る上、環境にも優しく健康増進にも効果があると言われることから、子どもからお年寄りまであらゆる世代の方々が利用している乗り物で身近な交通手段となっています。
しかし近年、自転車による交通事故が多発し、しかも増える傾向にあり、自転車に乗る際のルールやマナーの乱れなど、様々な課題が生じています。
そこで東京都は、自転車を安全に、そして快適に利用してもらうため様々な取組を行なっています。

オープニング情報
今年もGWに東京で開催される、世界最大級の音楽祭
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」
今年のテーマはショパン生誕200年を記念して「ショパンの宇宙」。一流の演奏が東京国際フォーラムや丸の内周辺で、朝から晩まで開催されます。老若男女、誰でもクラシック音楽が手軽な値段で気軽に楽しめるのが特徴。
詳しくは >> http://www.lfj.jp/lfj_2010/

都内の自転車は・・・
自転車は手軽に乗ることが出来、環境にも優しく、健康にも良いと言われる乗り物都内の自転車保有台数は約900万台。実に都民の3人に2人が利用している計算。子どもからお年寄りまであらゆる世代の方々が利用しているほど、身近な交通手段。
しかし、自転車による交通事故の多発。しかも増える傾向にあります。そして自転車に乗る人のルールやマナーの乱れなども問題となっています。自転車による交通事故について、都内の全ての交通事故に対する自転車事故の割合は、平成20年は4割近くを占める=自転車事故が占める割合は増加傾向にあります。

○都内の子どもの交通事故内訳
小学生が遭った全交通事故・・・2587件
うち、約7割の1699件が自転車に乗っている時に交通事故に遭っています。
同じように中学生は約9割、高校生は約7割以上となっています。

さらに
○昨年の自転車交通事故による死者数は45人。
そのうち65歳以上の高齢者は、半数を超えています。

自転車安全利用5則と新ルール
東京都が呼びかけている、自転車を安全に利用してもらうための5つのルール
  1. 『自転車は、車道が原則。 歩道は例外』
    道路交通法では、自転車は車両の一種である軽車両と位置づけられているため、歩道と車道の区別があるところは、車道通行が原則となります。ただし、道路標識などで指定された場合子どもや高齢者・身体が不自由な方が運転する場合交通量が多い・路上駐車が多いなど、安全が確保出来ずやむを得ない場合は歩道を通行することが出来る場合もあります。
  2. 『車道は左側を通行』
    自転車は車道の左側に寄って通行しなければなりません。右側通行は禁止!
  3. 『歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行』
    自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分をすぐに停車出来る速度で通行しなければなりません。歩行者の通行を妨げる場合は、一時停止!
  4. 『安全ルールを守る』
    飲酒運転の禁止。 二人乗りの禁止。 並んで走る、並進の禁止。  夜間のライト点灯。 そして交差点では信号を守り、一時停止と安全確認も忘れずに!
  5. 『子どもはヘルメットを着用』
    13歳未満の子どもが自転車を運転する場合、子どもの保護責任者は、ヘルメットをかぶらせるようにしましょう。
  • そして昨年、東京都道路交通規則の改正により新たに加わったルール
    『傘差し及び携帯電話を使用しながらの運転禁止』
    これはどちらも、片手運転となり不安定で、前方の視野を妨げ大変危険!
    このような運転は止めましょう。
  • 東京都道路交通規則の改正で、これまで禁止されていたことが解禁となったもの
    「6才未満の幼児2人を乗せる3人乗り」
    ただしその際は、「幼児2人同乗用自転車」を利用
    「幼児2人同乗用自転車」は、幼児2人を乗せても充分な強度とブレーキ性能、駐輪時の安定性確保などの安全基準を満たした自転車。
    ※自転車を購入する際は安全基準適合車であることを示す「BAAマーク」などのマークが付いたものを選びましょう。

自転車の交通事故に注意
○交差点での出会い頭と右・左折の時
交差点を渡る時に自転車横断帯がある時は、自転車横断帯を渡らなければいけません。信号機のある交差点は、二段階右折が基本。
信号機のない交差点では、後方の安全を確かめて左端に寄り、交差点の向こう側までまっすぐ進んだ後、充分速度を落として曲がります。
一時停止の標識があるところでは、止まって安全を確かめないといけません。

自転車走行空間の整備
自転車が通る道路のことで、東京都では、自転車や歩行者、そして自動車がともに安全に通行することが出来るよう、自転車の交通量が多く危険と判断された道路などを整備しています。

  • 通行部分の分離
    歩道の真ん中に木が植えられ、歩行者と自転車の通行部分が区切ります。こうすることで、歩行者と自転車の通る場所が分かりやすくなり、お互いが安全に通行することが出来ます。
  • 自転車レーンの設置
    渋谷区の「旧玉川水道道路」では車道の左側に自転車専用のレーンを作り、青色に舗装。以前は、歩行者と自転車が同じ歩道を通行していたため、接触の危険があった道も、自転車の通る道が一目で分かり、安全に通行できます。
  • 専用道路の設置
    「多摩湖自転車道」は、車道とは独立して設けられた自転車と歩行者の専用道路で、サイクリングや散歩などが出来るようになっています。


※この他にも、80キロほどが既に完成しており、今後もそれぞれの道の状況に応じて最適な方法で整備を進め、3年後には新たにおよそ40キロが整備される予定。ちなみに車道では、自転車の通行方向は車と同じ方向と言うのがルール。しかし困ったことに、中には逆走する方がいます。大変危険です、やめましょう。

コミュニティサイクル
「コミュニティサイクル」とは、自転車を借りた際に返却する場所を選べるという、一歩進んだレンタサイクルのこと。街づくりの新しい形としても注目されています。

例)世田谷区の桜上水駅前のコミュニティサイクルの駐輪場
世田谷区は、小田急線や京王線など私鉄路線により東西の交通の便が良い一方、南北には鉄道路線がなく環状7号線と8号線の他に幹線道路もないため、移動に不便な地域です。
そこで世田谷区では、平成19年から「コミュニティサイクル」の取組を開始。各私鉄沿線の3ヶ所に専用の駐輪場を設置しました。3ヶ所のどこからでも自転車を借りられ、どこへでも返却出来るこの仕組み、年々利用者が増え、今では、1日およそ1000人が利用しています。

サイクリングのススメ
自転車を安全、且つ楽しく乗る為に「サイクリング」はいかがでしょうか。サイクリングで自転車ならではの景色や風を感じてみてください。
5月のこれからの時期も、さわやかな新緑の季節でサイクリングにはぴったりです。

※撮影に協力いただいた日本サイクリング協会のホームページでは、神宮外苑を回る「神宮外苑サイクリングコース」などサイクリング情報や、自転車の選び方から交通ルールまで、自転車に関する様々な情報がいっぱい。
日本サイクリング協会:http://www.j-cycling.org/

○そしてサイクリングが出来る都立公園もあります。
小金井公園、駒沢オリンピック公園、代々木公園、そして若洲海浜公園などでは、サイクリングコースを完備し、自転車の貸し出しも行なっています。
詳しくは各公園にお問合せ下さい。
公園へ行こう:http://www.tokyo-park.or.jp/index.html

お知らせ
2010自転車安全利用TOKYOキャンペーン
都内の幼稚園・保育園・小中高の全ての子どもたちにリーフレットが配布される他、来る5月5日に行なわれる「銀座柳まつり」では、子どもからお年寄りの方を対象に、自転車に関する交通ルールが楽しく学べる『自転車の交通安全実技教室』を開催します。
  • 自転車の交通安全実技教室
    開催:5月5日(水・祝)銀座柳まつり
    会場:数寄屋橋交差点近く
    問合せ:
    中央区土木部交通対策係 03−3546−5415
    築地警察署交通総務係  03−3543−0110

視聴者プレゼント
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