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福士貫禄V!日本選手権へ自己ベスト宣言も

 グランプリ女子10000メートルで優勝した福士加代子=神戸市・ユニバー記念競技場(撮影・笠原次郎)
 グランプリ女子10000メートルで優勝した福士加代子=神戸市・ユニバー記念競技場(撮影・笠原次郎)

 「兵庫リレーカーニバル」(25日、神戸ユニバー記念競技場)

 女子1万メートルは昨年のベルリン世界選手権9位の福士加代子(28)=ワコール=が31分29秒03で優勝。また、1万メートル初挑戦の吉本ひかり(20)=仏教大=が31分30秒92で2位と健闘した。男子1万メートルは4位までを外国勢が独占。北村聡(24)=日清食品=が28分19秒01で日本人トップの5位に入った。女子円盤投げは室伏由佳(33)=ミズノ=が自身の持つ52メートル66の大会記録を10年ぶりに更新する53メートル32で優勝した。

  ◇  ◇

 笑みが絶えなかった。貫禄のレース運びで優勝に輝いた福士は「狙い通り。全部関係なく引っ張っていこうと思った」とキッパリ。降り注ぐ拍手に目を細めながら「1等賞はいいですね!」と笑顔で観衆に応えた。

 力を示す走りだった。号砲と共に先頭に立つとそのまま先頭集団をけん引。リズム良くラップを刻み主導権を握ると、残り4周から一騎打ちとなった“伏兵”吉本もラスト1周の鐘を合図に楽々と突き放した。

 一瞬ヒヤリとさせられた展開に「負けたらアカンやろと思い、巻き返した。負け癖がついてるから」と自己反省。06、07年と連覇しながら08、09年は3位と精彩を欠いた日本選手権(6月4日開幕・丸亀)を第一目標に、気合を入れ直した。

 「とりあえず自己ベスト」と30分51秒81の更新を宣言した。次戦は5月8日の大阪国際グランプリに出走予定。

(2010年4月27日)





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