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阪神の星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD、63)が25日、監督復帰に強い意欲を示した。この日、大阪・泉佐野市の「ABCハウジング泉佐野住宅公園」でトークショーを行い、「もうひと勝負したい。闘志だけはまだまだある」と明言。2009年のWBC日本代表監督就任を固辞して以降、初めて「監督」への思いについて口を開いた。
ずっと胸の内にしまっていた熱い思いが、消えることは一度もなかった。トークショーに集まった約200人のファンの前で、星野SDが現在の夢について迷いなく切り出した。「もうひと勝負したい。闘志だけはまだまだある」と、監督への意欲を明らかにした。
さらに司会者から、「監督としての姿を楽しみにしている人も多い」と話題をふられると、「よく言ってくれたねえ」とニヤリ。その表情からは、再びユニホームを着てチームの指揮を執る情熱があふれていた。
2008年の北京五輪で日本代表監督を務めたが、大会中に故障者が続出するなど、メダルを逃し4位に終わった。09年のWBCでも監督の最有力候補に挙がったが、周囲の風当たりが厳しいなか、正式要請される前に固辞する意向を示していた。それ以降、「監督」について公の場で発言することはなかった。
03年に阪神を18年ぶりのリーグ優勝に導きながら、健康上の問題を理由に勇退した。しかし、現在はこの不安も払拭(ふっしょく)されている。「(02年に)私が阪神の監督を引き受けた時は4年連続最下位だった。弱いチームばかりを受け持たされているが、弱いチームを勝たせるのが男のロマンなんだ」ときっぱり。中日、阪神での通算13年の監督生活でリーグ優勝は3度あるが、日本一は経験なし。特定の球団に絞った発言ではないが、燃える男の夢は、まだ終わっていない。
(2010年4月26日10時10分 スポーツ報知)