(2010年4月26日 17:19)
佐賀市で、知的障害を持つ男性が警察官に取り押さえられ、直後に死亡した事件の裁判について、佐賀地裁は26日、初公判を7月末に開くことを決定しました。
裁判の被告は、佐賀県警に勤務する現役の警察官です。
この警察官は3年前、佐賀市内の路上で、知的障害を持つ安永健太さん(当時25歳)を挙動不審者として取り押さえる際、胸などを数回殴ったとして特別公務員暴行陵虐致傷の罪に問われています。
安永さんは、取り押さえられた直後に死亡。
遺族の訴えを受けた佐賀地裁は去年3月、不起訴処分となっていた警察官5人のうち、ひとりの暴行を認め、審判をする決定をしていました。
初公判は7月29日。
検察官役を弁護士が務める形で進行しますが、暴行の有無や、安永さんの傷との因果関係をめぐり、双方は全面的に争う方針です。
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