日本大学(田中英壽理事長)の職員のパソコンから、学内の不祥事に関する極秘資料が大量に流出していることが26日、分かった。資料には教職員の不祥事に関する文書や同大関係者ら1万3705名分の名簿、人事情報、セクハラ被害にあった女子学生の実名、職員の大麻使用についての書類まで含まれている。日本一のマンモス大学を揺るがす大スキャンダルになりそうだ。
今回の流出は、職員が使用するパソコンに入っていたファイル交換ソフトが暴露ウイルスに感染し、日大の内部資料が一気にインターネット上にバラまかれたものとみられる。
流出したデータの中には、日大関係者の個人情報や組織図、人事や給与の情報のほか、教授の学歴捏造や論文盗作、セクハラメールの具体的な中身やその後の謝罪文など、不祥事に関する議事録や報告文書がずらり。中には、付属女子高校の部活指導教諭が、指導中に勃起しているといった報告や、25日に地方大会で優勝したばかりの付属高校野球部の部内いじめの実態、痴漢で逮捕された教授の裁判の起訴状全文なども含まれていた。
さらに2006年11月、大麻取締法違反(栽培、所持、吸引)で逮捕されたとみられる日大病院職員の詳細もあった。
公金横領に関する不祥事報告も多く、支払準備金流用や大型医療機器の不正発注、白紙見積もりから業者への金品要求などの不正に関する文書も。右翼団体とのかかわりや裏口入学斡旋の経過報告もある。いずれも真偽のほどは分からないが、これらが事実ならとんでもないことになる。
資料を流出した職員は現在、付属病院で庶務を担当。流出データには、若い女性とのハレンチ写真や、不正にダウンロードしたとみられるアダルト動画、ゲームソフトのリストもあった。
今回の資料流出について日大広報課は、「大至急、対応を検討しているところです」と話している。