BとM、MとWという組み合わせはあってもBMWは今季初だった。4番・ブランコの先制パンチに続いて3番・森野、5番・和田も続いた。B(ブランコ)、M(森野)、W(和田)、主軸3人の打点そろい踏みは今季初、昨年から続く不敗神話も継続だ。
「積極的に打ちにいった結果がヒットになりましたね。(阪神の)3連勝を阻止できたのはよかった」。こう安堵(あんど)の表情を浮かべたのが森野。3点リードの2回1死二塁から右前適時打で阪神・安藤をKOしたが、初回は右前打&井端の三進の間に二塁を陥れる好走塁でブランコの先制3ランをアシスト。これで今季の対安藤は4打数4安打。「そういう投手がいてもいいでしょう」とニヤリだ。
ダメ押しの6点目をたたき出した和田も3タテ阻止の立役者。こちらは5点リードの4回1死一、三塁から左前適時打。「甘いボールを逃さずに打ててよかったね」。BMWの打点そろい踏みは昨年10月21日に行われた巨人とのクライマックスシリーズ第2ステージ第1戦(東京ドーム)以来。これでレギュラーシーズン、ポストシーズンを含めると18連勝だ。
開幕から絶好調の主軸トリオだが、そろい踏みがなかったのは主軸以外が機能していなかったから。テコ入れ効果で点から線になりつつあるオレ竜打線。27日からは首位・巨人との3連戦、「弾みがついた? そんなもんじゃない。野球は難しいからね」と気を引き締める和田たちが今年も“BMW神話”を築き上げる。 (兼田康次)
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