英会話学校大手ジオスが21日、破産手続きを申請した。「蓮田校」「飯能校」でも「臨時休校」の張り紙が出されるなど、波紋が広がった。
JR宇都宮線蓮田駅前の雑居ビルにある、蓮田校。受講生の姿はなく、ひっそりしていた。
日本人の女性講師(31)は「事前には何も知らされていませんでした」と驚いた様子。普段通りに昼前に出勤したところ、「今日は帰っていい」と告げられたという。
女性講師は「何が何だかさっぱり。再開の見通しは暗いのでしょうか」と、記者に尋ねるほど。慌てた様子で事務所の手荷物を整理した。
同校には、小学生から主婦らまで受講者約80人が通っている。最盛期は140人くらいいた。外国人講師と2人で授業を受け持っていたが、教室の代表者は3月に辞職しその後は不在だったという。
この日は、張り紙で「休校」を知った受講者がそのまま帰っていく姿もあったという。
女性講師は「生徒たちに授業料を返金できるのでしょうか。来月5日の私の給料日はどうなるんでしょうか。就職先を探さないと」と、不安げに語った。【栗原一郎、内田達也】
毎日新聞 2010年4月22日 地方版