YouTubeが5周年 最初の投稿は……
4月26日7時32分配信 ITmedia News
犬が司会を務める日本食専門料理の番組「COOKING with DOG」 |
同サイトは2005年、「家族などに動画を共有したいが、メールだと重くて送れない。送ったとしてもプレーヤーがなければ見られない」という不便さを解決しようと、スティーブ・チェンCTOとチャド・ハーリーCEOが始めた。
サイトをスタートから数カ月のうちに、カメラに向かってユーザーが話し、情報を発信するビデオブログが投稿され始めた。徐々に数も増え、「このころに『Broadcast Yourself』というポリシーの根本ができた」(徳生シニアプロダクトマネージャー)という。
日本からの初めて投稿は、2005年6月26日。ウェイクボードをやる様子を収めた4秒程度の動画だ。投稿された同動画のコメント欄では、2バイト文字を書き込むと文字化けしてしまう――という投稿主のコメントに対し、チェンCTOが「直しといたよ」とレスするやり取りが残っている。
日本で本格的にサービスインしたのは2007年6月。翌年までは動物などを映した動画などが多かったが、09年にはユーザーが登場して積極的に情報発信する動画が目立ち始めたという。同年にはダンスコンテストも実施。女子高生が教室で踊り狂う――という内容のものも投稿されるようになったという。
「自分を撮影して投稿することに抵抗持つ人も当初は多かったが、2年経って変わった。自分を表現し、世界の人に見てもらうことが日本でも一般的になってきた」(徳生さん)という。
●日本発人気動画「COOKING with DOG」
日本発のユーザーコンテンツの中でも、09年に人気が高かったシリーズの1つに犬が司会を務める日本食専門料理の番組「COOKING with DOG」がある。
同シリーズは、投稿動画の累計再生回数が63万回超・チャンネル登録6万5000人以上という日本発の人気コンテンツ。犬のフランシスが英語で作り方の説明をし、日本人女性・シェフが「スパゲッティナポリタン」「弁当」といった日本食を実際に作るという内容だ。
もともと海外でドキュメンタリー制作など映像関係の仕事をしていた投稿主(cookingwithdog)が帰国後、なかなか映像関連の仕事が見つからなかったことが制作のきっかけ。「ロサンゼルスに住んでいた時、日本食が人気だった。日本食はバリエーションが多いためネタ切れしない」と日本食専門の料理番組を思いつき、さらに「犬を出演させた料理番組は今までにない」とフランシスに出演してもらうことにした。
「日本の文化を海外の多くの人に伝えられるのがYouTubeのいいところ」とcookingwithdogさんは話す。スパゲッティナポリタンの作り方を投稿した際には、投稿後すぐに「イタリア人から『スパゲッティにケチャップを入れるなんてけしからん』『ナポリのシェフだがこんな料理見たことない』『すべてのイタリア人を敵にまわした』というコメントが付いた。自分よりナポリタンに詳しく、フォローをしてくれる人もいた」といい、「反響がくるのは、やはりうれしい」という。
YouTubeには、設立以来の思いの1つに「ユーザーの成功こそ、YouTubeの成功」というコンセプトがあるという。今後も、「役立つプラットフォームであることで、人にも楽しんでもらえるサービスを目指す」(徳生さん)としている。
同社は昨年、ロックバンド・U2のコンサートのライブ配信なども実施。ライブ配信について、現在はまだ実験段階。限定的な取り組みだとしているがユーザーのニーズをくみ、必要であれば取り入れていくとしている。【小笠原由依】
最終更新:4月26日7時32分
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