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宮崎の口蹄疫殺処分対象、1100頭超す

 宮崎県は25日、同県川南町の畜産農家が飼育する黒毛和牛4頭が、新たに家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した疑いがあると発表した。県は家畜伝染病予防法に基づき、農家が飼育する牛725頭を薬殺処分する方針。

 これで感染が確定、疑われる家畜は同県都農(つの)町と川南町の7農家で計20頭となり、処分対象は牛1064頭、水牛42頭、豚2頭に拡大した。農林水産省によると、口蹄疫発生に伴う処分の事例としては過去最大規模になるという。東国原英夫・宮崎県知事は27日にも上京し、国に対策を求める方針。

 同県によると、25日までに感染が確定、疑われた牛を飼育していた4戸の計264頭については、薬殺後、農家の敷地などに埋めた。2戸の計119頭については処分地の掘削作業を進めており、準備が整い次第埋める予定。

 同法では処分費用を畜産農家が全額負担し、後に国が半分を補助するとしている。同県では、農家負担分は県が助成している。

 2000年に宮崎県で口蹄疫が発生した際の薬殺処分は3戸の牛計35頭。同年、北海道で発生した際は705頭が処分されたという。

 被害拡大とかつてない規模の処分実施のため、同県は25日、国と2府10県に獣医師や専門家の派遣を要請した。この日、さっそく国と4府県の獣医師計11人が宮崎入りし、26日から薬殺処分などを手伝う。

2010年4月26日  読売新聞)
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