ソウル(CNN) 3月に沈没した韓国の哨戒艦「天安(チョンアン)」の事故原因を調査中の韓国軍と民間調査員で構成される合同調査団は、船体近くで起きた非接触の爆発が沈没の原因と暫定的に結論づけた。
調査団の判断は、25日に韓国聯合ニュースによって報じられた。
聯合ニュースによると、ある政府関係者は「天安は魚雷などの水中兵器の直撃を受けたのではなく、船底から非常に近くで起こった強い爆発の影響を受けた」と語ったという。この説明は、10日前、天安の船尾が引き揚げられた直後に調査団が行った説明とも一致する。
金泰栄(キム・テヨン)国防相は、最終的な調査結果について、1カ月間は出ないと思われると報道陣に述べた。同国防相によると、沈没原因として最も可能性が高いのは、船体下方の水中で起こった外部爆発により発生した「バブルジェット」だという。バブルジェット効果は船の下方で爆発が起きた際に生じ、圧力の変化で発生する巨大な水柱が船を襲う。
天安は3月26日、黄海上の北朝鮮国境付近で沈没した。乗組員104人のうち、すでに40人の死亡が確認され、6人が行方不明となっている。残りの58人は沈没前に救出された。