ストーカーで打撃不振

「打撃の調子がいまひとつなのは相手のマークが厳しくなったわけじゃないです。ある女性に付きまとわれていることが原因のようですよ」

　某球団のチーム関係者がこう漏らすのは、昨年、パ・リーグで好成績を残したある打者のこと。今季開幕から精彩を欠いているが、その理由が「ストーカー被害」によるものだというのだ。

「その選手に付きまとっているのは、球団の専属女性リポーターなんです。主に本拠地球場で活動しているのですが、その女性は、この選手ばかりを取材する。グラウンドでは常に選手の動きを目で追い、チャンスがあればプレゼントを渡そうとしたこともあるようです。さすがに他選手も呆れています。取材される当の本人も既婚者で、恋心があるわけではない。毎日の“取材攻勢”に迷惑がっている。これが打撃にも影響しているんじゃないかとナインの間では噂されているのです」（前出の関係者）

　ナインのやっかみという気がしないでもないが、球団はすでにその女性リポーターの「行き過ぎた取材」を把握。再三にわたって注意を促しているというから、よっぽど目に余るのだろう。

　苦肉の策として、チームは経費削減の折にもかかわらず、球場リポーターを増員。なるべく、その女性リポーターを選手に近づけないようにしているというが、今のところ効果はないとか……。

（日刊ゲンダイ2010年4月23日掲載）