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「ペコちゃん」盗 懲役6年を求刑…検察「規範意識が鈍麻」

 近畿各地の「不二家」の店頭から、ペコちゃん人形が盗まれた一連の事件のほとんどに関与したとして、窃盗罪や覚せい剤取締法違反などに問われている住所不定、無職稲葉洋被告(43)の論告求刑公判が22日、和歌山地裁(国分進裁判官)であった。検察側は「規範意識が著しく鈍麻している」として、懲役6年を求刑し、結審した。

 起訴状によると、稲葉被告は2008年5月26日から09年2月12日にかけて、和歌山や大阪など2府3県の不二家店頭からペコちゃん人形計10体(計59万円相当)を盗んだなどとされる。

 被告人質問で、稲葉被告は動機について「パチンコや覚せい剤、生活費のためだった」と話した。

 検察側は「共犯者を犯行に誘う主導的な役割を果たした」と指摘し「常習的で再犯の可能性が高い」と主張した。弁護側は最終弁論で「犯行は単純で悪性が低い。子どもの夢を壊したことは反省している」と訴えた。

2010年4月23日  読売新聞)
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