医療ミスで日大病院の女性看護師書類送検
駿河台日大病院(東京都千代田区)で昨年、脳神経外科の男性患者(当時58)が酸素チューブの接続ミス後に死亡した事故で、警視庁捜査1課と神田署は17日、業務上過失致死容疑で女性看護師(23)を書類送検した。
この事故では、担当医師や脳神経外科部長が3〜4日後に報告を受けながら届けず、その後病院内の事務部門に内部告発があり、事故の17日後に警察に届けた。同課は医師らについては刑事責任は問えないと判断した。
調べでは、昨年10月3日午後3時ごろ、脳出血で昏睡(こんすい)状態の男性患者を検査室まで移動する際、女性看護師が酸素ボンベからの酸素チューブを気管チューブに接続。必要な管を取り付けなかったため、容体を急変させ、翌日未明に死亡させた疑い。
看護師は実務経験1年6カ月。調べに対して「先輩看護師に『何か足りないんじゃない』と言われたが分からず、接続してみたらすんなりはまったのでそのままにした」などと話している。
[2006/2/17/17:22]
|