桑名名産 しぐれ煮とは
志ぐれ(しぐれ)とは、あさり、はまぐり、マグロなど魚介類を使用することが一般的で、たっぷりの醤油で浮かし炊きにしながら佃煮風に調理しているものをいい、志ぐれ煮(しぐれに)ともいいます。
伊勢志ぐれの「志ぐれ」は、桑名で生まれ育ち、創業以来一貫した伝統の製法で、醤油の味と色をきかせたふっくらしたやわらかさと飽きのこない独特の味に出来上がっております。
ご家庭用の商品から、贈答品。昔の製法を可能な限り再現した無添加の商品や、ご注文ごとに炊き上げるこだわりの商品まで幅広く取扱っております。
また、弊社の「志ぐれ」は85度で20分以上の二次殺菌を行っていますので安心してお召し上がりいただけます。
「志ぐれ蛤」名前の由来
「桑名の殿さま時雨で茶々漬」の民謡でも知られるように古くから桑名の名産品として知られていました。
そんな桑名名産の蛤漁は漁師たちの心意気に支えられて今でも盛んです。
なんと「志ぐれ蛤」は名前の由来が書物となって遺されているのです。
俳諧と志ぐれ蛤
志ぐれを語るうえで欠かせない人物が2名います。
あの俳聖松尾芭蕉の門弟、芭蕉十哲と呼ばれる俳人のうち各務支孝(かがみ・しこう 1665-1731年没)。
そして、支孝の門人である佐々部岱山(ささべ・たいざん1669-1746年没)です。
どのような経緯か不明ですが、岱山が恩師支孝にたまりで炊きあげた特産蛤の命名について相談したところ「十月より製し候事ゆえ、時雨蛤」となったそうです。
志ぐれと民間伝承
ほか、民間伝承としてもう1説。
【時雨:しぐれ】
晩秋から初冬にかけて降ったり止(や)んだりする雨。
この時雨の季節に食べる「たまり煮はまぐり」のお茶漬けが、冷えた身体を温めるのに格別美味しく感じられた事から「時雨茶漬け」ひいては当時明確な名前が存在しなかった「たまり煮はまぐり」を「時雨蛤」と言うようになった説。
皆様に召し上がっていただけるようになるまで長い長い道のりでした。