東京都足立区西保木間1丁目のアパートが18日未明にほぼ全焼し、住人の女性2人が死傷した火事で、火はアパート1階の火の気のない物置から出たとみられることが警視庁への取材でわかった。同庁は放火の疑いが強いとみて、現住建造物等放火の疑いで捜査を始めた。
アパートは「丸金荘3号棟」。竹の塚署などによると、出火は同日午前2時半ごろで、木造2階建て延べ160平方メートルがほぼ全焼。捜査関係者によると、物置の焼け方が激しかった。アパートは1階に2部屋あり、物置は部屋と部屋の間にある。外側に出入り口があり、普段は火の気がなかったという。
この火事で2階の無職畠山明美さん(51)が全身にやけどを負って死亡、隣室の一人暮らしの女性(66)も意識不明の重体となった。
アパートから半径1キロの範囲内では4月に入って不審火が相次いでいる。4日午後6時ごろ、同区保木間2丁目の運送会社の集配センターで建物の外壁やタイヤ5本が焼けた。6日正午ごろには同区保木間1丁目の路上で自転車やごみが焼けた。