大型倒産速報

倒産・動向記事

2010/04/23(金) 砕石業、ガソリンスタンド経営
第一石産株式会社
破産手続き開始決定受ける
負債101億500万円

TDB企業コード:520012881

「和歌山」 第一石産(株)(資本金1000万円、和歌山市出島48−3、登記面=和歌山市出島38-1、代表辻本佳彦氏、従業員42名)は、4月23日に和歌山地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は松浦由加子弁護士(大阪市北区西天満4-3-25 、電話06-6364-6411)ほか。破産管財人は中川利彦弁護士(和歌山市六番丁43、電話073-422-1858)。

 当社は、1965年(昭和40年)8月に砂利採取販売を目的に設立。その後、68年にガソリンスタンド事業、69年には喫茶・レストラン事業をスタート。和歌山県内に砕石工場3ヵ所を有し、県内トップクラスの砕石業者として相応の知名度を有していた。砕石場から石を切り崩し、埋立地用の骨材や生コン用の砂などに破砕加工し、生コン製造・建材販売・建設業者向けに販売。ピークとなる97年3月期には年売上高約54億4800万円をあげていた。

 しかし、96年に主力取引行であった阪和銀行が経営破たんする事態が発生。その後は他の金融機関からの支援で一定の業績を維持していたが、セルフ店の台頭によるガソリンスタンドの売上不振や、建設需要の低迷等による砕石の受注低下から、2005年3月期の年売上高は約25億円にダウン。この間、不振ガソリンスタンドや喫茶・レストラン部門の閉鎖等で凌いできたが、2009年3月期の年売上高はさらに17億5000万円(砕石業:63%、ガソリンスタンド:32%、不動産賃貸業その他:5%)にまで落ち込み、3期連続で大幅赤字を計上。ここにきて事業継続を断念した。

 負債は約101億500万円。

一覧


ページ先頭へ