公開:2009年5月16日

修正:各種設定方法をver7に変更 2010年4月04日

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 ■ DVD Fab HD Decrypterの設定とFAQ

DVD FabでDVDコピートランスコードやライティング機能、分割機能を備えたDVD Fabのフリーバージョン、「DVD Fab HD Decypter」はファイルモードのリッピング機能のみ使用可。フリーソフトとしては、最新のコピーガード除去に対応した唯一のリッパー。2009年5月にメジャーアップデートver6になり、これまでのPlatinum/GOLDから、"DVDtoDVD" "Blu-ray to Blu-ray"に製品名称も変更になった。βバージョン含め頻繁にバージョンアップされているのでできるだけ新しいバージョンを使いたい。 ダウンロードはこちら

 ●ISOファイルが作成できない。
 ●最新のコピーガードどころかCSSさえ抜けないのですが?
 ●日本語が変なんですが。。。
 ●リッピングすると特典映像が無くなる。エラーも出ない。
 ●DVD Fabの各種設定方法について。
 ●購入方法がわからない。
 ●VSOライティングエンジンって使っても大丈夫?
  
  

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ISOファイルが作成できない。

フリー版のDVDFab HD Decrypterでは、ISOファイルは作成できません。DVD Fab "DVD to DVD"を購入すると作成できるようになります。フリー版の場合はファイルモードでリッピングして下さい。


フリー版でISOモードを選ぶと、あたかもリッピングしているような動作をしますが結局ファイルは作成されません。 以前はフリーソフトの状態でもISOファイルの作成が可能でしたが、ver5.2.2.0以降作成出来なくなってしまいました。

最新のコピーガードどころかCSSさえ抜けないのですが?

DVD Fabには、CSSさえ解除できないNon CSSバージョンが存在します。NonCSSバージョンでDVDをリッピングしようとすると下図のメッセージが表示されてリッピングする事ができませんので注意して下さい。ダウンロード先も異なりますので通常版を入手しましょう。

[NonCSSバージョンのメッセージ]

日本語が変なんですが。

日本語話せない人が翻訳エンジンなどで機械的に日本語化した感じの日本語対応になっています。サイト管理人はこの日本語おもしろいので好きです。特にAnyDVDを起動中にFabを立ち上げると、まるで「かくれんぼ」してたみたいなメッセージを吐きます。

  

英語で使うか、日本語化工房-KUPで配布されている日本語パッチを当ててください。普通の日本語になります。

リッピングすると特典映像が無くなる。エラーも出ない。

DVD Fab HD Decrypterのバグです。DVDによっては2010年4月時点の最新版ver7.0.3.0でも不具合が出ます。


Fabは比較的新しい「複数のBad Sectorを使ったコピープロテクトの解除」に対応していますが、誤検知して特典映像やメーカーロゴ映像などを丸ごと削除する現象です。映像は失いますが、ダミー化するのでDVDファイル構造としては正しいものになり、DVD Shrinkでも解析可能なDVDになります。リップ後のファイルサイズがオリジナルDVDと極端に変わっていないかどうかをを注意深く確認しましょう。


これを避ける為には、設定画面でPathPlayerを「無効」にします。ただし、Path Playerを無効にするとBadSectorプロテクト入りのDVDをリッピングできなくなります。この為Path Playerは下記のようにしておくと良いと思います。


  1. 通常はPathPlayerを無効にしておく。
  2. Bad Sectorプロテクト入りのDVDでは「リッピングエラー」になります。
  3. エラーが出た時のみPathPlayerを「有効」または「自動」にします。

Bad Sectorプロテクト入りのDVDで特典映像がなくなってしまう場合はAnyDVDを使うしか方法はありません。

Bad Sectorプロテクトは2008年発売以降のワーナーブラザーズ、ウォルトディズニーのDVDに多く見られます。

DVD Fabの各種設定方法について。

DVD Fab HD Decrypterを立ち上げ、右上の ボタンをクリックするとリッピングやライティングなどの詳細を設定する事ができます。
下記のスクリーンショットはver7.0.30を使用しています。


全般設定画面

個人の好みで設定すると良いでしょう。特にDVDのコピー品質が変わってしまうような内容はありません。

出力ディレクトリはリッピングしたファイルの保存先です。DVDファイルは最大8.5GBの容量がありますのでHDDの空き容量が十分な場所を指定しましょう。

オンザフライディクリプターを自動的に確認する」はDVDFabが起動した時にAny DVDやDVD43等他のリッパーを常駐させていると終了を促すメッセージを出します。DVDFabを使う時は他のリッパーを終了しましょう。

注意したいのは「最新バージョンを自動的に確認する」にチェックを入れるとNetに自動的に接続してしまうので気になる方はチェックを外すといいと思います。「DMAを自動的に確認する」はドライブの転送設定がPIOになっている場合、Fabを立ち上げたときにDMAに変更してくれます。PIOではリッピング速度が遅くなりますのでチェックを入れましょう。


DVD/Blu-ray読み込み画面

この画面ではリッピング時の設定を行います。「読み込みエラーコントロール」や「キャッシュコントロール」「Blu-ray」はデフォルト設定でよいでしょう。

リップ終了後にドライブのトレイが開きっ放しになり放置するとゴミや埃がドライブ内に入ってしまうので「コピー終了時にディスクを取り出さない」にチェックを入れるのが無難でしょう。リップ終了後に勝手にトレイが開かなくなります。


書き込み画面
(レジストバージョンのみ)

書き込みエンジンはVSOやNeroが選べますがサイト管理人は「ImgBurn」を使っています。

書き込みメディア(DVD-5)サイズは1層→2層トランスコード時のターゲットサイズを指定します。4482MBがDVD-Rの限界ですがディスクの外周一杯まで焼きたくない場合は4300MB程度に落とすといいと思います。「Blu-ray」は、BD-25サイズの容量は、23,841MB、BD-50サイズは47,683 MBなので、上図の数値をハンドで入力して使用しています。
ブックタイプをDVD -ROMにする」はチェックを入れます。DVD-ROM化する事で、DVDプレイヤーがDVD+Rメディアを「DVD-ROM」と認識するようになります。プレイヤーはメディアのタイプが判別できないと、未知のメディアとして再生不可になるものがありますが、こうした仕様のプレイヤ−に対する再生互換性が高まります。(ほとんどのドライブはここで設定しなくても強制的にDVD-ROMになります。)

書き込み終了時にディスクを取り出さない」は上記「読み込み画面」と同じ理由でチェックをいれます。


プロテクト→DVD画面

ここではリッピング時のコピーガードを取り除く設定を行います。「CSS」「RC」「RCE」にチェックを入れRCEのリージョンコード指定では「2-西ヨーロッパ、日本、南アフリカ」に設定します。

RCとRCEは雑誌の記事などでも混同されていますが、RCはリージョン2のDVDディスクをリージョン2以外のプレイヤーで再生できないようにする仕組み、RCEはリージョン2のDVDディスクをリージョンフリーのプレイヤーで再生できないようにする仕組みです。RCはほぼ全てのDVDに入ってますが、RCEが組まれたDVDは少数です。「APS」はマクロビジョンをはじめとするアナログコピーガードですが、日本国内ではこれを除去すると違法となる可能性がある為チェックを外します。APSはDVD→ビデオデッキ又はHDDプレーヤーなどへのコピーを制限する為のもので、わざわざ取り除かなくても実害はありません。入れたままにしておきましょう。「UOPs」はユーザー禁止事項、警告画面等でチャプター送りが出来ない制限を取り除きます。「レイヤーブレークを除去する」はチェックを外します。レイヤーブレイクポイントは1層DVD-Rにコピーする場合は除去し、2層DVD+R DLにコピーする場合は残す必要がありますが、トランスコーダーで除去できるのでリッピングの際は残すようにすると良いでしょう。


■プロテクト→Blu-ray
(レジストバージョンのみ)
ここでは、ブルーレイのリッピング時に取り除くプロテクトを指定します。「AACS」「BD+」を除去するにはチェックを入れます。このコピーガードを外さないと再生できません。「RCを除去する」はリージョンフリーのディスクを作成する場合にチェックを入れ、取り除くリージョンを下のプルダウンメニューから指定します。日本のBlu-rayの場合は、「A」を指定します。「BD-Liveを除去する」は好みで設定すれば良いですが「RCを除去」しないと、「BD-Live」も除去できません。「UOPs」はユーザー禁止事項、警告画面等でチャプター送りが出来ない制限を取り除きます。


プロテクト→PathPlayer

PathPlayerは最近時のワーナーやディズニータイトルに多く含まれるBadSectorプロテクトを除去する為に必要な機能ですが、現在のバージョン(ver 7.0.3.0)では、特典映像を削除してしまうバグがある為、無効にしておくのが無難だと思います。

BadSector入りのDVDをリッピングする際に「必要に応じて」または「常に有効」にします。


ストリーム→オーディオ

トランスコードする際の画面に表示させるオーディオトラックを選択します。

ここでは「全てのトラックを選択する」を選んでおき、実際にトランスコードする際に不要な音声を選ぶようにするとモレが無くなって良いと思います。


ストリーム→字幕

音声と同様「全てのトラックを選択する」にしておきます。


DVDからDVD

DVDをリッピングする際のサイズを指定します。「デフォルト出力サイズ」でDVD9(2層という意味)を指定すると、トランスコード(圧縮)せずに、オリジナルDVDのサイズのままリッピングします。DVD5(1層の意味)を選択すると、リッピングと同時にトランスコードを行います。上記「DVD/Blu-ray→書き込み」設定画面で指定したファイルサイズを目標にします。

フリー版を使用している場合は、トランスコードできませんので、DVD9を選択します。尚、最初のインストール後30日間は試用期間でトランスコード機能も使う事ができますので、DVD5も試してみるとよいでしょう。「デフォルト出力タイプ」は「DVD書き込みドライブ」か「DVDフォルダ」を選択できますが、いきなりドライブに書き込まずにHDD上にリッピングして再生確認をする方がいいと思います。従って「DVDフォルダ」を選択します。


DVDからDVD→分割
(レジストバージョンのみ)

2層DVDを1層DVD2枚に分割する際の設定を行います。デフォルトのままで良いと思います。


DVDからDVD→カスタム
(レジストバージョンのみ)

トランスコーダーで不要な映像を削除した際に置き換える映像を指定します。好みでBlackScreenかDVDfabを選択します。


Blu-ray to Blu-ray
(レジストバージョンのみ)

Blu-rayの映像をトランスコード(圧縮)する際の設定を行います。全くトランスコードしない場合は「BD50」を選択します。25GBメディアサイズに圧縮する場合は「BD25 1080P」を選択します。その他ここの設定でBDをDVDサイズにトランスコードする事もできます。また、「Always remove HD audio」にチェックを入れると、BD独特の音声フォーマットであるDOLBY TRUE HDやDTS HD Muster Audioを取り除き、DVDのDOLBY DIGITAL、DTSにダウンコンバートします。音声ファイルの容量が少なくなり、映像に割り当てられる容量が増加する事から映像の画質が向上しますが、BDの特徴であるHD音声を失いますので注意しましょう。


購入方法がわからない。

購入方法は基本的に他の海外ソフトと変わりません。Webサイトも日本語に対応しています。購入すると数分で販売代理店のAvangateからレジストキーがメールで届き、レジストバージョンが使用できるようになります。


  購入方法の詳細はこちら

注意点としては、クーポンコードが表示されている場合は必ず入力する事。割引価格になります。
またE-mailアドレスはレジストキーの再発行、有効期限の延長、バージョンアップ、問い合わせ等に必要になりますので継続的長期的に使用できるE-Mailアドレスを登録したほうが良いでしょう。支払いにはクレジットカードの他、PayPalも使う事が出来ます。

ちなみにサイト管理人は、「DVD to DVD」及び、「Blu-ray to Blu-ray」の正規レジストユーザーです。


VSOライティングエンジンって使っても大丈夫?

DVD Fab DVDtoDVDに標準採用されているVSOライティングエンジンについて検証した結果、下記の事が分かりました。

■2層(8.5GB)→1層(4.7GB)コピーの場合。OK

 

空白セクタを詰める、0KBのVOBは削除する仕様ですが、IFOファイル内のセクタ記述と一致している為、問題無いと思います。ファイルのライティング順序もDVD規格通りでした。

詳しい検証結果

■2層(8.5GB)→2層(8.5GB)コピーの場合。NG

 

IFO記述のLayerBrとディスクの層切り替えセクタアドレスが一致しない為、使わない方がいいです。ImgBurnを使用して下さい。
IFO記述にLayerBrがあっても無くても、1層の容量を超えた最初のECCブロック境界を1層としてライティングし、セルの境界やVOBU境界で折り返しません。IFOのLayerBr記述もオリジナルのまま変更されません。

詳しい検証結果


 

[サイト内関連ページ]


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