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富山中120人が全校水泳
南房総
地元に学ぶ「富山学」を実践する、南房総市の市立富山中学校の全校生徒120人が、同市岩井海岸で全校水泳に挑んだ。臨海学校として遠泳も経験する都会の子を目の前に、地元の子が海で泳がない実態を打破しようと、昨年から行われている。岩井海岸で海の安全を守るライフセーバーの指導を受け、救急救命法も学んだ。
地元の海のよさを再認識しようと、全校生徒が岩井海岸に繰り出した。岩井海水浴場で海の安全を守る、日本体育大学ライフセービング部の学生7人の指導を受け、岩井ならではの授業となった。
120人は学年ごとに分かれ、救急救命法講座、ビーチフラッグス、水泳の3テーマでローテーションしながらの学習となった。富山中学校にAEDが配備されたこともあって、生徒らは救急救命法に高い関心を示した。3年生は救助艇で沖合まで移動し、海岸まで泳ぐ遠泳にもチャレンジした。
ライフセーバーの学生は「ライフセービングは単に救急救命の活動ではない。日常生活でごみを拾うことも活動。特別な人の活動ではなく、皆さん1人ひとりが取り組める」などと話し、生徒らは大きくうなづいていた。
体験後は、地元民宿組合の好意で、民宿の風呂につかり、学校へ戻った。生徒らは「来年も海で泳ぎたい」。
【写真説明】沖合で泳ぐ富山中生徒ら=岩井海岸