高木マニア堂

何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。

138:馬場と猪木の「元気ですか~っ!」

ノンセクション2010年04月25日 09:00 | フォルダ : マニア堂

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<2008年10月=東スポ・プロレス格闘技サイト「プロレスマニア堂より>

 いわゆる精力剤。つまり、その…男性自身がムクムクと「元気ですか~っ!」となるクスリの広告は、昔も今もスポーツ紙広告の華である。

 今日もどこかのスポーツ紙で、男性自身をディフォルメした天狗や、天狗の面を被ったマッチョな男性が登場する精力剤広告を目にできる。

 さて、今から40年前。昭和43年頃の本紙を眺めていると、日本プロレスの両エースだったジャイアント馬場とアントニオ猪木がタイツ姿にタスキをかけ、ニッコリ笑った精力剤広告が、やたらと目につく。

 その名は十王製薬の「天狗十王精」。極太の筆文字で描かれた「体力増強・精力を!!」のキャッチコピーも仰々しく、天狗十王精の小瓶を手にした馬場が「一日二錠まで のみすぎぬように!!」と訴えれば、腰に手をあてた背筋強調ポーズの猪木は「すぐれた効きめをあらわします!」と効能を訴えている。

 今もそうだが「男性機能=強さ&男らしさの象徴」というイメージ、いや信仰は根強い。そんなワケで、強さの象徴たるプロレスラー、そのプロレスラーの中でも最も知名度の高い両雄が、広告モデルに選ばれたのだろう。

 そんな両雄が後に、ともに糖尿に悩まされていたことを考えると、やや複雑な感じもするが…。

 ところで、この広告写真。合成写真のようにも見えるが、実際のところはどうだったのだろう。

 つい先日、当のIGF総帥・アントニオ猪木に直接、この広告を見せたところ「へえ。こんなのがあったんだ…。馬場さんも一緒だな。でも、全く記憶にないよ。パンフレット用か何かに撮影した写真を加工したんじゃないの
?」
とのこと。

 さらに「広告のモデル料ももらった記憶ないもんな。その辺、当時の日本プロレスはテキトーだったからな。この広告に限らず、オレたち選手の知らないところで、勝手なビジネスをして、お金がドンドン知らないところへ消えていってたんだよ。まったく!」(猪木)と、久々の“ダラ幹(ダラけた幹部、堕落した幹部の意。この場合は金銭にダラしがない幹部のことか?)”批判が延々と続いてしまった次第…。

 プロレスラーが登場するのは大抵、プロレス興行その物の広告、プロレス中継の広告が多い。BI砲が揃い踏みした「天狗十王精」の広告は、薬局店頭用のポップなども存在したそうで、今となっては貴重な珍品だろう。

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