フィギュア:「キム・ヨナ株式会社」めぐり泥仕合?(上)

 「新たな出発」を前にしたバンクーバー冬季五輪フィギュアスケート金メダリストのキム・ヨナ(19)が、周囲の泥仕合に巻き込まれる様相を呈している。

 キム・ヨナ側は現在のマネジメント会社「IBスポーツ」との契約が今月30日に満了となり次第、別の独立法人を設立すると言われている。こうした憶測は、これまでIBスポーツでキム・ヨナを担当してきた役員が先日辞表を提出したことから、急速に広まり始めた。IBスポーツ側はこの役員が今後キム・ヨナらをサポートし、新たなスポーツ・マーケティング会社を立ち上げるものと見ている。

 このため、IBスポーツ側はこの役員に対し、背任行為を理由に法的措置を取る方針だ。この役員は、キム・ヨナのCMやアイスショーへの出演依頼を受けながらもIBスポーツに報告せず、任意でキム・ヨナと同社の契約満了後に仕事を先延ばしするなど、同社に経済的な損失を与えた、というのがIBスポーツ側の主張だ。

 IBスポーツのイ・ヒジン代表は23日、「(問題の役員が提出した)辞表を受理する形ではなく、罷免・懲戒し、直ちに民事訴訟などの法的措置を取る」と話している。その根拠として、キム・ヨナとIBスポーツが交わした契約書に「キム・ヨナとの契約が終わる時点を基準に、18カ月以内にIBスポーツで勤務していた社員は、退社後2年間、キム・ヨナにかかわる業務に携わってはならない」という条項があることを明らかにした。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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