上海万博のPRソングに絡み、楽曲を盗作された問題が浮上している歌手の岡本真夜(36)が24日、京都市内で行われた、NHK FMの番組「FMサウンドポケット なみはな」の公開収録に参加し、騒動以来初めて公の場に姿を現した。取材対応は一切行わない“厳戒態勢”が敷かれ、収録中も騒動に関しては語らずじまい。一方で関係者は、PR曲の作曲者による、「すでに岡本側と2つの曲は異なる曲であると合意している」という主張に対して、事実無根であることを改めて訴えた。
◇ ◇
降ってわいたような“盗作騒動”の浮上から1週間あまり、岡本がようやくファンの前に姿を見せた。冒頭から、動揺などは一切感じさせず「皆さん、こんにちは」と笑顔であいさつ。およそ30分間のトークと、ヒット曲「TOMORROW」など3曲を歌うミニライブで800人の観衆を沸かせた。
しかし、騒動については一言も語らなかった。公開録音は観覧自由だったが、取材には一切応じないというピリピリムード。イベント中の写真撮影も禁じられた。会場入りの際も、ステージのすぐ後ろまで車で直接出入りするという徹底ぶりだった。
番組では盗作されたとされる渦中の曲「そのままの君でいて」を追加収録することになった新アルバムをPRしたが、同曲については触れず。収録終了後には詰めかけた報道陣にコメントを求められたが、ほほ笑みながら軽く会釈するだけで会場を後にした。
一方、PRソングの作曲者である繆森(ぼく・しん)氏が22日に、盗作を否定し、「代理人を通じて岡本の所属事務所の関係者らと会談して、2つの曲は異なる曲であることを認識した」との声明を発表した件には、岡本の所属レコード会社の関係者が「それはまったくありません。どういうつもりでそう言っているのかわかりませんが」と完全否定。事実無根であることを訴えた。今後、主張について争っていくかどうかは不明だという。