福岡県警察本部の警部補が、殺傷力のある改造銃1丁を自宅に隠し持っていたとして、警視庁に逮捕されました。自宅には改造された銃がほかにも複数あったということで、警視庁は、警部補がモデルガンを改造していたとみて調べています。
逮捕されたのは、福岡県警察本部捜査1課の係長で警部補の岡田好典容疑者(46)です。警視庁の調べによりますと、岡田警部補は、今月15日、福岡県宗像市の自宅に殺傷力のある回転式の改造銃1丁を隠し持っていたとして、銃刀法違反の疑いが持たれています。警視庁によりますと、調べに対し、岡田警部補は「銃が違法な物であることはわかっていた」と供述し、容疑を認めているということです。岡田警部補は、以前から銃に興味があり、インターネットのブログに改造銃の写真を掲載していたということで、警視庁が写真に気づいたのをきっかけに警部補の自宅を捜索し、改造銃が見つかったことから逮捕しました。自宅には、改造された銃がほかにも複数あったということで、警視庁は、詳しい鑑定を進めるとともに、岡田警部補がモデルガンを改造していたとみて調べています。福岡県警察本部は、21日夜、記者会見を開き、眞田稔警務部長は「警察官としてあるまじき愚かな行為で、捜査の進展を見ながら厳正な処分を行うとともに、県民に心からおわび申し上げたい」と謝罪しました。そのうえで、「事実関係がわからないため具体的な再発防止策はこれからだが、規律の徹底などを早急に指示したい」と述べました。また、福岡県内で発砲事件が相次いでいる最中に警察官が銃に関連した容疑で逮捕されたことについて、西谷五郎首席監察官は「きわめて重く受け止めている。組織一丸となって信頼の回復に努めていきたい」と述べました。逮捕された岡田警部補は平成16年に捜査1課に配属され、放火事件などの捜査を担当していたということです。福岡県警では、去年、飲酒運転で警察官が相次いで逮捕され、ことしに入ってからも児童買春や強制わいせつなどの事件で3人の警察官が逮捕されています。