また、航空・鉄道事故調査委員会等の調査・捜査段階における弊社役員等による働きかけなどの行為により、被害に遭われた方々をはじめ、ご利用いただいているお客様、さらには広く社会全体に深いご不信の念を抱かせてしまいましたことについても、深くお詫び申し上げます。こうした問題の再発防止や企業再生に向けては、現在全社を挙げて改善措置の具体化に取り組んでいるところです。
あわせて、安全性の向上については、平成20年度初から5ヵ年計画で取り組んでいる「安全基本計画」に基づき、継続的に安全投資を行うとともに、現場重視・技術重視に徹底してこだわり、JR西日本グループを挙げてこの計画を実行してまいります。
今年の4月25日で、福知山線列車事故から5年が経過しました。これからも弊社は、被害に遭われた方々はもとより、お客様や株主、社員、地域、社会など、弊社に関係する全ての方々と誠実に向き合うとともに、福知山線列車事故を決して忘れることなく、改めて弊社の経営の三本柱、すなわち「被害に遭われた方々に誠心誠意と受け止めていただけるような対応」、「安全性の向上」、「変革の推進」を強力に推進してまいります。そして、弊社およびJR西日本グループの社員一人ひとりが、お客様のかけがえのない尊い命をお預かりしている責任を強く自覚し、安全第一を積み重ね、お客様から安心、信頼していただける鉄道を築き上げることに全力をあげて取り組んでまいります。