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“袴田死刑囚の死刑停止を”

4月22日 16時9分

昭和41年に静岡県で起きたいわゆる袴田事件で、死刑が確定している袴田巌死刑囚を支援する超党派の議員連盟が設立され、死刑の執行停止や処遇の改善などを千葉法務大臣に求めていくことを決めました。

袴田事件は、昭和41年、現在の静岡市で、みそ製造会社の専務の自宅が放火され、焼け跡から一家4人の殺害された遺体が見つかった事件で、従業員だった元プロボクサーの袴田巌死刑囚が強盗殺人などの罪に問われ、死刑が確定しましたが、袴田死刑囚は無実を訴え、現在、弁護団が2回目の再審請求を行っています。こうしたなか、民主党の牧野聖修衆議院議員ら超党派の国会議員およそ30人が参加して、袴田死刑囚を支援する議員連盟が設立され、22日に初会合が開かれました。この中で、袴田死刑囚の姉のひで子さんは「弟は満74歳になり、残された時間も長くない。死刑執行への不安な毎日を過ごすことだけでも変えてほしい」と訴えました。そして、議員連盟として、袴田死刑囚は、えん罪の可能性があるうえ、長期間の死刑執行への恐怖で精神が不安定になっているとして、近く千葉法務大臣に対し、法務大臣の職権で死刑の執行を停止することや、適切な医療を受けられるよう処遇を改善することなどを求めていくことを決めました。