哨戒艦沈没:第98クムヤン号引き揚げを検討

 海洋警察庁は、大青島の南西55キロの地点に沈没している漁船、第98クムヤン号の船体引き揚げを進めることにした。3日前から同号の船体内部で行方不明者の捜索を行っていた潜水業者が、水中作業が困難との理由から捜索を全面中断したためだ。同号は今月2日、哨戒艦「天安」の捜索に当たっている最中に沈没した。

 行方不明者の捜索作業を行っていた潜水業者は23日午後、仁川海洋警察署で、潜水士のヘルメットに付けたカメラで撮影した船体捜索状況を、行方不明者の家族やマスコミ関係者に公開した。この業者のキム・チョンイル氏(38)は、「行方不明者の多くがいると思われる船室の入り口にマットレスや網などが絡まっていて侵入できなかった。巻き上がる砂がひどく、視界が制限されるなどの理由から作業が難航し、水中捜索を終了することにした」と話した。キム氏は「(第98クムヤン号が沈んでいる)水深78メートルというのは、一般的なマンション27階の高さと同じと考えると分かりやすい。無理に船体への侵入を試みて網や障害物に引っ掛かると、潜水要員たちの命が危険にさらされる」と話した。潜水要員らは21日明け方から23日まで、3回にわたって同号の船体を捜索したが、行方不明者を発見することはできなかった。

仁川=李信栄(イ・シンヨン)記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る