企業のサプライズ業績、消費回復のシグナルか(上)
韓国、米国をはじめ、世界主要国の企業が今年第1四半期(1-3月)の決算発表シーズンを迎え、市場の予測をはるかに上回る「サプライズ業績」を記録した企業が相次ぐ中、過去最高益を達成した企業も少なくない。世界的な企業の業績改善について、専門家は主要国の景気が本格的な回復基調に乗り、消費が伸びているためと分析した。
■起亜自、現代重が過去最高益
起亜自動車が23日に発表した1-3月期決算は、売上高が前年同期比38.8%増の4兆8607億ウォン(約4110億円)、営業利益が同248.6%増の3098億ウォン(約260億円)、最終利益が同309.3%増の3986億ウォン(約340億円)となった。営業利益が1-3月期としては最高益を記録したほか、販売台数も同25.7%増の39万7646台に達したことが業績を押し上げた。
現代重工業も22日、1-3月期に営業利益が同86.8%増の8809億ウォン(約743億円)、最終利益は同85.9%増の9262億ウォン(約780億円)を達成した。営業利益と最終利益は過去最高益となる。世界の造船業界が景気低迷で苦戦している中、同社の決算はまさにサプライズ業績といえる。また、サムスン電子、現代自動車、LGディスプレーなど主要企業の決算も軒並み市場予測を大きく上回った。
サムスン電子は1-3月期に前年同期を6倍も上回る4兆3000億ウォン(約3630億円)の営業利益を計上。現代自動車も完成車販売台数が25%以上アップし、1-3月期の最終利益が1兆ウォン(約845億円)を超えた。
米国、日本、中国の企業もIT(情報技術)、金融を中心にサプライズ業績を発表している。米アップルの1-3月期の最終利益は、人気携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」の販売好調を追い風に前年同期比90%増。最近、米証券取引委員会(SEC)に提訴された米金融大手ゴールドマン・サックスも、1-3月期の最終利益が同90.5%増の34億5600万ドル(約3180億円)と5四半期連続の黒字決算となった。東芝は半導体や液晶パネルの販売好調を受け、10年3月期連結決算の業績予想を修正し、最終損益の赤字が従来の500億円から200億円に縮小すると発表したほか、日立製作所も好決算が予想されている。中国では上海、深セン両証券取引所の上場企業306社の1-3月期最終利益が合計で202億元(約2780億円)に達し、前年同期を233%上回った。
- 企業のサプライズ業績、消費回復のシグナルか(下) 2010/04/24 12:06:43
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