新型インフル:発生から1年、残された課題とは(上)

「さらに強力なウイルス来るかも」

「鉄壁の予防を」

 「世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所の感染病監視局課長から受けた通知をご報告します。米国で7人の豚インフルエンザ患者が発生、メキシコでも発生し、一部地域では学校に休校措置が下されている状態…」

 2009年4月24日午後3時37分06秒。韓国疾病管理本部のクォン・ジュヌク伝染病管理課長が、チョン・ビョンリュル伝染病対応センター長に報告した。WHOが新型インフルエンザの大流行を通知してきたこの日を基点に、韓国国内でも総力を挙げた新型インフルエンザ予防作戦が始まった。今日(24日)はそれからちょうど満1年となる日だ。

 昨年11月、最高段階である「深刻」まで格上げされた韓国の国家伝染病段階は、今月1日付で平常時の水準である「関心」に戻り、新型インフルエンザの流行は一段落した。李鍾求(イ・ジョング)疾病管理本部長は「幸い、韓国は重症急性呼吸器症候群(SARS)や鳥インフルエンザ(で深刻な事態)は経験していないが、新型インフルエンザの事態を乗り越え、『さらに強力なウイルス』が到来する可能性も十分あることを実感した。新型インフルエンザ対策は、これに備えた『(伝染病対策システムの)体力作りの段階』だった」と述べた。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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