前原国交相が仁川空港を利用するワケ

 仁川国際空港公社は数日前、在韓日本大使館から、「前原誠司国土交通相が来月2日、仁川国際空港を訪問する予定だ」との連絡を受けた。

 前原国土交通相は、米国からベトナムへ移動する途中、飛行機を乗り換える予定だが、空港内のCIQ(税関・出入国審査所・検疫所)の外へ出て、乗り換えのための施設などを視察し、サービスの改善や北東アジアのハブ空港化に向けた戦略について説明を聞きたい、というわけだ。

 米国からベトナムへ行くには、日本国内の空港で乗り換えることも十分可能だ。だが、あえて仁川空港で乗り換える理由について、国土海洋部の関係者は「仁川空港をベンチマーキング(優良な事例を学び、改善に生かす)の対象とし、日本の空港がなぜ(ハブ空港として)仁川空港に後れを取っているのか、直接確認しようとしているようだ」と語った。

 前原国交相は、日本航空(JAL)に対し会社更生法の手続きの申請を決めるなど、思い切った改革を掲げ、日本の政界のニューリーダーとして注目されている政治家だ。以前、成田空港など日本国内の空港ではなく、仁川空港を経由して海外へ行く日本人が増えていることに言及し、「仁川空港が日本のハブ空港としての役割を果たしている。根本的な対策が必要だ」と発言したこともある。

キム・ミンチョル記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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