越のメコン架橋が完成 07年に崩落死亡事故【カントー共同】日本の政府開発援助(ODA)により工事が進んでいたベトナム南部メコン川沿いのカントー市とビンロン省を結ぶ「カントー橋」が完成、24日、開通記念式典が行われた。同橋は建設中の2007年9月、橋げたが崩落しベトナム人作業員50人以上が死亡、約80人が負傷する事故があり、当初08年末に予定していた完成が遅れていた。 これまで渡河はフェリーで待ち時間を含めピーク時には3時間以上かかっていたが、開通により約5分に短縮。メコンデルタの中心都市で、コメや農産物の最大集積地であるカントーへのアクセスが向上、物流面での波及効果も期待される。 カントー橋はメコン川の支流ハウ川にかかり、全長2750メートルと東南アジア最長の斜張橋。事業費の約248億円は日本政府の特別円借款で、大成建設と鹿島、新日本製鉄の共同事業体(JV)により、04年に着工した。 【共同通信】
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