名古屋市は、学生時代から続けていた交通整理のアルバイトを、市職員になってからも四半世紀にわたって続けていたとして23日、同市保健所の男性技師(51)を、同日付で減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。
市によると、男性は保健所で環境衛生監視員を務める技師。1985年4月に採用された後も、土日など休日に駐車場での車の誘導などのアルバイトをして給料を受け取っていたという。地方公務員法では職員の兼職を禁じている。
市の聞き取りに対し、男性は「80年から続けていた。生活費の足しにしていた」と釈明している。年平均で約65万円の給料を得ていた。一方、アルバイト先の会社は「慣れた人の方がいいと思い、公務員になっていたとは知らずに頼み続けた」と話している。3月17日、匿名の情報が市側に寄せられ、発覚したという。