07_01山田宏が党首になる「日本創新党」ができた。僕なりにいえば「松下政経塾新党」である。とくに政経塾のコアメンバーで結成された国粋主義者であり、かっての若い「土佐勤皇党」が決起したような無謀さである。今や民主党若手の中核である前原や原口らも政経塾ではあるが、これほど偏った党には敬遠ぎみである。また首長連合といわれるが、橋下も東国原も引いている。新党であればなんでもいいような風潮だが、先日の「老人党」より質がわるい。いまのところ無産政党であり、新しい市民派を名乗って誤魔化してはいるが、実はオオカミのように獰猛な党である。

lcl0907280130000-p1個人のスキャンダルをあげつらうつもりはない。
しかし代表幹事となった中田宏の、一見、さわやかそうなメディア向けの演技に、反吐がでそうだ。第一、右よりの国粋主義者であり、小泉流の新自由主義者であり、法人税を下げて(金持ち優遇)消費税を上げる(相対的貧乏いじめ)の小さな政府を目指していることが、気に入らない。財政健全化というお題目(そう言えば党名の「創」は創価学会を連想させえる)さえ掲げれば消費税増税できると思っているようだが、国民をバカにしている。財政を健全化するなら、なぜ法人税や個人所得をさげて、貧乏人にもあまねくかける消費税のみあげようとするのか。これ以上格差を拡大させて、成長戦略もないもんだ。新しいことを言っても本質は構造改革路線では「みんなの党」とかわらず、安保・防衛問題では「たちあがれ日本」と同様、極右路線である。

以前このブログで「スイーツ」ということばをこき下ろしたが、この新党は男性版「スイーツ」であり、たとえば「コンセプト」「ストラテージ」「リスク」
「シフトチェンジ」「コア」「グローバル」、、、などと意味不明な「日本語」をつかって、馬鹿まるだしの(英語がすきならすべて英語で言ったほうがわかりやすい)へんな言語を操り、新鮮味をだそうとしているにすぎない。

「みんななかよく」というブログを運営されているkuronekoさんは、「コーデ」という「変形日本語」を嘆いておられたが、「コーディネイト」(動詞)「コーディネイション」(名詞)と正しく発音するか、「あわせ着する」(動詞)「おとり揃え」(名詞)とかいいたいのなら、そう日本語でいえばいい。

まがいものの「新党」になかで、もっともまがまがしいまがいものは、今日できた「日本創新党」である。

それともわざと「創価新党」にしなかったのかな?公明と票の取り合いを見込んで。どうせなら、「統一新党」「生長新党」「手かざし新党」、、にすれば、ギャグとして面白かったのに。残念だね。