NHK沖縄県のニュース　沖縄放送局

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元知事ら普天間問題でシンポ

アメリカ軍普天間基地の移設問題にかつて深くかかわった沖縄県の大田元知事（おおた）、稲嶺前知事（いなみね）それに野中元官房長官が参加して（のなか）２３日夜、那覇市で、シンポジウムが開かれ、３人は、移設問題をめぐるそれぞれの考えを述べました。
このシンポジウムは普天間基地の移設問題にかつて深くかかわった３人に考えを聞こうと開かれたもので、那覇市のホテルの会場にはおよそ５２０人の聴衆が集まりました。
この中で前沖縄県知事の稲嶺惠一氏は（いなみね・けいいち）「鳩山内閣は県民に、耳障りのいい話だけをしてきたが、一度口に出した以上是非実行するよう県民一体となって強く要望していきたい」とと述べ、２５日に開かれる県民大会が非常に重要だという考えを示しました。
また、元沖縄県知事の大田昌秀氏は（おおた・まさひで）「基地は絶対に受け入れてはいけない」と述べた上で現地の住民の理解が得られるのならば海兵隊のグアムへの移転が最も早い解決方法だという考えを示しました。
一方で、小渕内閣で官房長官などを務め移設問題に携わってきた野中広務氏は（のなか・ひろむ）「基地が無くなることを願っているが、現実は非常に厳しい。少しでも安心できるものを作りあげていく互いの努力が求められている」と述べ、環境問題など地元の懸念に配慮した上で普天間基地を名護市の辺野古の沖合に移設するのが望ましいのではないかという考えを示しました。

04月24日　09時34分

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