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SS妨害で捕鯨数が過去最低 09年度、捕獲枠の5割

2010年4月12日21時39分

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 水産庁と日本鯨類研究所は12日、2009年度の南極海での調査捕鯨の結果を発表した。反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の妨害のため、捕獲頭数は現在の調査が始まった05年度以降最低となる計507頭で、認められた捕獲枠となる約1千頭の5割程度にとどまった。

 調査は09年12月から10年3月にかけて97日間実施。このうち妨害のため31日間にわたり捕獲ができなかった。捕獲したのはクロミンククジラ506頭、ナガスクジラ1頭。調査団の西脇茂利団長は「妨害のため一部の海域で全く調査ができなかった。データの欠落が問題」と話した。ただ、目視調査でザトウクジラの資源量が回復していることが改めて分かったという。

 今回の調査捕鯨ではSSの活動は過去最大規模になり、メンバーが酪酸の入った瓶を捕鯨船に投げ込んだり、船に乗り込んだりする事件が起き、メンバーの1人が逮捕、起訴された。5隻の船団は12日までに東京、下関の両港に戻り、海上保安庁は乗組員から事情を聴くなどして被害の状況を調べた。

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