冷たい雨が降り続く中、春キャベツを収穫する農家=神奈川県三浦市初声町下宮田、川上裕央撮影
冷え込みで赤茶色に枯れたお茶の新芽=静岡市葵区、山田知英撮影
4月に入っても低温が続き、新しい芽が育たない。取引がピークを迎える八十八夜は、今年は5月2日。堀さんは「売りたくても売るお茶がない。新しい芽が出てくるのを待つしかない」と嘆く。
静岡県は、地域によっては収量が例年の6割に落ち込むところもあるとみている。
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農林水産省は低温対策の技術指導の通知を出し、被害が出た農家への低利子の融資策を打ち出した。東京都中央卸売市場の22日の野菜の取引価格は、キャベツが例年の192%など、主要全品目で平年に比べ1〜9割高かった。農水省は「高値は当面続く」とみている。(川上裕央、山田知英)