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真夏の暖房部屋に受刑者25時間 宮崎刑務所で虐待

2010年4月23日21時18分

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 宮崎刑務所(宮崎市)の刑務官5人が2008年、男性受刑者に対し、真夏に暖房を入れた保護室に25時間近く収容する虐待をし、その室温を記録した文書を2度にわたって改ざんしていたことが、わかった。法務省の福岡矯正管区が23日発表した。

 同刑務所は同日、当時の主任矯正処遇官、本村敬彦容疑者(47)ら5人を特別公務員暴行陵虐と虚偽公文書作成の疑いで宮崎地検に書類送検した。

 発表によると、刑務官5人は08年7月24〜25日、大声で騒いだ50歳代の男性受刑者を、他の受刑者に危害を及ぼす恐れのある場合などに一時収容する保護室に入れた。その際、床暖房を使って室温を38度まで上昇させ、そのまま25時間近く収容し続けた疑いが持たれている。

 さらに、本村容疑者は、この虐待を隠蔽(いんぺい)するため、収容記録の室温欄に書かれていた「38」という数字を塗りつぶし、「28」と改ざんした。虐待を受けた受刑者が福岡矯正管区の監査官に苦情を申し出たことを知ると、同年9月に再び5人で共謀し、収容記録を作り直したという。

 5人は同刑務所の事情聴取に対し「こらしめるためにやった。隠蔽のために改ざんした」と容疑を認めたが、このうちの1人で、受刑者への指導を統括する立場だった当時の処遇部長は今年3月、自殺したという。

 福岡矯正管区は23日、2度の改ざんにかかわったとされる本村容疑者を懲戒免職にし、実名を公表。ほかの3人を停職6カ月、当時の刑務所長を部下の監督を怠ったとして減給2カ月(10分の1)の懲戒処分とした。

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