上海万博PRソングが、シンガー・ソングライター岡本真夜(36)のヒット曲「そのままの君でいて」の盗作とされる問題で23日、都内で行われた万博関連イベントの中国人関係者が“疑惑”について言及した。
5月1日に開幕が迫る同万博の「開幕8日前カウントダウンイベント」で、最新情報をプレゼンする上海世博会事務協調局チケットセンター副主任、趙蕾氏に、盗作疑惑に関する質問が集中。
同氏は「PRソングはその人(岡本)のオリジナルと承諾しました」と発言。取材陣が「岡本さんの曲という認識ですね?」と確認すると、「断言できない。自分たちの知的財産権も保護したい。法律や専門家が判断するので時間がかかると思う」と前言を変えた。
22日に中国の大手ニュースサイトで、PRソングの作曲者、繆森(ボクシン)氏が盗作を否定する声明を出した、と報じられたばかり。この点にも、趙氏は「チケット担当なので分からない」と口をつぐみ、主催者が「答えられる立場の者がいない」と質問を打ち切った。
上海出身の歌手、amin(37)が万博応援ソングを生で披露。その後、「(騒動に)心が痛みます」と語った。
PRソングは3月末に発表され、今月中旬に盗作疑惑が発覚。19日に万博事務局サイドが岡本に楽曲使用を申請、岡本側が快諾したことを発表し、問題はいったん沈静化した。が、作曲者の声明で騒動は再燃の兆しを見せている。