2010年4月22日11時44分
滋賀県立琵琶湖博物館のレストラン「にほのうみ」の看板メニュー「バス天丼」=草津市下物町
「生態系を乱す外来魚を食べて退治しよう」と滋賀県が提唱した琵琶湖のブラックバス料理が苦境に立っている。仕入れ値が高く、サンマやサバどころか、養殖のタイをもしのぐ「高級魚」だからだ。滋賀県庁食堂は、2年半続いた料理の販売を中止した。
県庁食堂「かいつぶり」がバス料理をメニューから外したのは3月。業者から仕入れてきたが、値段が1.5倍になり、安い輸入牛肉よりも高くなったためだ。
これまでは週替わりで、レモンムニエルやマスタードパン粉焼き、マカロニグラタンなど130種類のメニューを提供してきた。
あっさりした味で多いときには1日20食以上が出る日もあった。しかし、1皿の値段は260〜300円。サンマ塩焼き(190円)やサバ生姜(しょうが)煮(160円)より高い。仕入れ値が下がれば復活させる考えだが、その見通しは立っていないという。
一方、バス天丼(880円)を出している県立琵琶湖博物館(草津市)のレストラン「にほのうみ」の場合、仕入れ値は1キロ2千円以上。「養殖タイよりも高く、実は売るほど赤字」と平井芳章店長は打ち明ける。
県は25年前から県漁連に補助金を出し、外来魚の駆除を進める一方、釣り人に「キャッチ・アンド・リリース」ならぬ「キャッチ・アンド・イート」を勧めてきた。
しかし、県漁連の久保明彦総務部長によると、駆除の効果が出ているためか、琵琶湖のブラックバスは小型化し、調理に手頃な20〜30センチのバスが減ってきているという。
さらに、ブラックバスは頭や背骨などを取り除き、三枚におろした状態で流通しているため、加工賃もかかる。こうした状況が、高値の背景にあるとされている。
県は「食べればおいしい白身魚」「高血圧防止に効果のあるタウリンが豊富」とPRしてきたが、イベント以外ではなかなか料理はお目にかかれない。県水産課の担当職員は「おいしかったので販売中止は残念」と話している。(大高敦)
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