桂きん枝「寛平の激励文で決断」参院選出馬を表明
間寛平からのコメントを涙ながらに読み上げる |
◆ 民主党・小沢一郎幹事長と大阪市内で会見 ◆
上方落語家の桂きん枝氏(59)が23日、大阪市内で民主党の小沢一郎幹事長と会見し、今夏の参院選比例代表で同党公認候補として出馬することを正式表明した。その後、兄弟子で上方落語協会会長の桂三枝(66)と会見し、吉本興業の同期であるタレント・間寛平(60)の激励メールで出馬を決意したと告白。また、この日付で吉本興業と合意の上でマネジメント契約を解除したと明かした。今後の芸能活動を引退するかについて明言は避け「今は当選することが一番」とした。
◆ 桂三枝「兄弟子として応援する」 ◆
出馬を後押ししたのは40年来の友人だった。マラソンとヨットで地球一周する「アースマラソン」挑戦中に前立腺がんと診断された寛平。きん枝氏は携帯電話にメールで「動かんことには先に進まれへん。頑張らんかい!オレも頑張ってる」と激励されたと告白した。
「西川きよし、横山ノックという政治家が身近にいたこと」から、政治には興味があったと話したきん枝氏だが、0歳と5歳の2児の父親として家庭や将来を考えると出馬に踏み切ることができなかった。それでも「がんにもかかわらずアースマラソンを続けるという彼の熱い思いを聞いた時、私にもできるのでは」と決意したと明かした。
会見で寛平からの激励メールを紹介した際「大阪の人にかわいがってもらってたんやから、これからは恩返しせな」などと読み上げているうちに感極まり、涙を見せた。
同席した三枝は「去年の暮れに話を聞いた。まだ公認が下りてないというので内心、下りないやろと思ってました」と報道陣の笑いを誘った。「後援会には入らないと思う」とした上で「上方落語協会会長としてではなく、一門の兄弟子として応援したい」とエールを送った。
[ 2010年4月24日付 ]
PR