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きょうのコラム「時鐘」 2010年4月24日
迷走、逆走、蛇行した挙げ句に右往左往の混迷。高速道料金問題は朝令暮改でなくて暮令朝改だという。鳩山内閣はいろいろな漢字熟語を提供してくれる
上限2000円案は道路建設も必要と言われて出した国交相の苦肉の策だったが、結果は羊頭狗肉(ようとうくにく)のマニフェスト違反だと笑われる。漢字を読めなかった前政権のトップも色々と難しい漢字熟語を広めた人だが、現政権の面々もそれに負けない 日本語の重みや大切さが一部の政治家のためにこれほど踏みにじられた時代はあったろうか。徳之島を普天間基地の移転先にするのかしないのか、はっきりしろと迫られると「政府は決めていない」と言う。その一方で「地元町長に説明したい」と政府高官が連絡する 島民のひと言がすべてを言い尽くしていた。「もう理解できない」。詭弁(きべん)をろうしてその場を取りつくろう政治家はいくらもいる。が、どうもそれとは違う。首相の言葉を国民が理解できなくなったとは恐ろしいことである 政策は内閣一元化だという鳩山内閣は内閣不一致でしかない。迷走の先は漂流で、やがて五月の海に沈むのだろうか。 |