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【格闘技】

興毅ストレス太り? 本格練習できずふっくら

2010年4月24日 紙面から

ふっくらした姿で映画「タイソン−」の試写会にゲスト出席した亀田興毅=東京都内で(森合正範撮影)

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 ふっくら興毅、元気なし…。前WBC世界フライ級王者で亀田3兄弟の長男興毅(23)=東日本協会=が23日、東京都内で行われた映画「マイク・タイソン−THE MOVIE−」の試写会にゲストで登場した。いつもと違っていたのは“ルックス”だ。3月27日のWBCフライ級王座統一戦で敗れた後、父史郎氏(44)が暴言を吐き、亀田ジムは無期限活動停止中。興毅は練習場所を失い、ほおに肉が付き、体もふっくらしていた。練習できず太ったのか、それとも大好きな甘いものの食べ過ぎなのか−。

 興毅は、これまで見せたことのないほどふっくらした姿だった。ほおには肉が付き、体も一回り大きくなっていた。通常体重は58キロ。それが今は、かなりのウエートオーバーとなっているもようだ。

 これまでは試合が終わっても、栄養管理と練習でウエートをコントロールしてきた。「オレは試合後も手を抜かない。しっかりケアをする」。それがポリシーだった。ストイックな男がまさか、このような姿になるとは…。第一の要因は練習場所を失ったことだ。

 「ボクサーは練習が一番。練習しないと勝たれへんし、どのスポーツ選手でも練習が一番大切やからな」

 亀田ジムは無期限活動停止中。自宅兼ジムで練習することはできなくなった。3兄弟それぞれの練習ジムとして、渡嘉敷ジム、セレス小林ジム、ワールドスポーツジムが内定したものの、進展はない。興毅にできることはロードワークぐらい。本格的な練習ができず、未知の領域だった体重60キロを超え、自己最重量になっているようだ。

 「体動かしてることは動かしてる。走ったりしてな。まあ、ずっと練習できないわけちゃうから…。まだ環境整ってないから。いまは我慢する時、我慢するしか…」

 ふっくらとなった第二の要因は甘いものの食べ過ぎだ。興毅は“スイーツボクサー”を名乗るようにメロンパン、ケーキ、ドーナツ類に目がない。自身のブログ「今」では毎日のようにスイーツを食べる姿をアップしている。関係者は「今までにないくらい甘いモノを食べている。練習もできないし、ストレス太りかもしれない」と打ち明けた。

 今後の目標は打倒ポンサクレックだ。プロ初黒星から約1カ月。敗戦を受け入れ、気持ちの整理はできている。

 「そりゃポンサクレックにリベンジせんと。自信もあるし。でもあの日はオレが負けた。負けたからって終わりじゃない。(試合で)目尻を切ったからスパーリングとか、実戦はまだできない。完全に治ってからやな。(再起戦は)夏くらいにやりたいな」

 会見中は終始うつむき加減で、小さな声。いつもの元気はどこへやら。最後まで威勢のいい言葉は出てこなかった。一連の騒動は、興毅の体と心に相当なダメージを与えているようだ。 (森合正範)

 

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