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ゴールドマン取締役にインサイダー疑惑=ヘッジファンドに情報提供−米紙

ゴールドマン取締役にインサイダー疑惑=ヘッジファンドに情報提供−米紙

 【ニューヨーク時事】23日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、金融大手ゴールドマン・サックスの社外取締役ラジャト・グプタ氏が、米ヘッジファンド経営者に増資計画や決算などの内部情報を提供していたと報じた。不正情報開示の疑いで米証券取引委員会(SEC)から提訴されているゴールドマンにとって、新たな悩みの種を抱えた格好だ。
 グプタ氏は米経営コンサルタント大手マッキンゼーの元代表で、現在は同社のシニア・パートナー。経営を指導する立場にある同社の元代表が、社外取締役の立場を利用してインサイダー取引に関与していたとすれば、マッキンゼーにとっても大きな痛手となりそうだ。
 同紙によるとグプタ氏は、2008年の金融危機のさなかにゴールドマンが実施した大型増資や同社の決算について、ヘッジファンド大手ガリオン・グループの経営者に発表前に伝えていたという。当局が2人の電話での会話を盗聴していたことから判明した。この経営者は昨年末、別のインサイダー取引に絡んで起訴された。(2010/04/24-07:35)


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